空手技術

【空手道稽古持論 技術】前屈立ちで、軸足の踵が浮かないための方法

最初の記事【空手道稽古持論 技術】前屈立ちの移動で踵が浮いてしまう 原因を知る

空手で重要なもののひとつ『立ち方』 前屈立ちの移動で、道場生の方から 「軸足の踵 ...

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ひとつ前の記事【空手道稽古持論 技術】なぜ前屈立ちの踵が浮いてはいけないのか その理由とは

前の記事では、 まとめ 軸足へ掛ける力の位置が『つま先』になることで、足首の角度 ...

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過去の二つの記事で、前屈立ちで踵が床から浮いてしまう原因や、なぜ踵が浮いてしまってはいけないのかを紹介してきました。

この記事では、

前屈立ちで踵が浮かないようにする方法を紹介します。

これであなたも踵が浮かないようになる!?かもしれません。

踵が浮かないようにする方法

股関節を曲げる

健康な方ならば多くの方は、足首や膝を曲げることはできます。

いがいに曲がらないのが、『股関節』なんです。

私の経験上でも、股関節を曲げるように伝えても実際は腰が曲がっているだけで、股関節があまり曲がっていない人が多いです。

過去に私が受講したスポーツの資格の講習会のなかでも、「アスリートでも股関節をつかえない人がいる」と聞きました。

股関節の位置は、大腿と骨盤の付け根の関節。
ガン〇ムのプラモデルに例えれば、脚が胴体に刺さる場所です。(笑)

前屈立ちで前に出るときは、

まず最初に『軸足の股関節から曲がる』イメージ

よく「膝を抜け」という言葉を聞きますが、それは膝を伸ばす筋肉の緊張を緩めるということだと思います。

まず股関節を緩め、次にに膝や足首が曲がっていくよう、3つの関節が連動させることが大切です。

踝(くるぶし)に力をかける

『前屈立ちの移動で踵が浮いてしまう 原因を知る』の記事で紹介したように、軸足のつま先に重心の力を掛けると足首の角度が狭くなり、踵が浮いてしまいます。

踵を上げないようにするには、

重心を前に移すにつれて、軸足の『踝(くるぶし)』に真上から力を掛けることです。

踝に真上から力を掛けることにより、足の裏全体で床に圧をかけられるようになります。

つま先では踵が浮きやすくなりますし、踵では体が後傾したり、ヘッピリ腰になってしまいます。

つま先よりも踝に力が真っすぐにかけることで、足首の角度が広くなり、負担も少なくなります。

軸足を曲げるタイミングと伸ばすタイミング

左前屈立ちから、移動足(右足)を軸足(左足)に寄せ、移動足を前へ踏み出して右前屈立ちになる。

細かい部分ですが、腰が水平に動いた時に軸足がいちばん縮む(圧縮される)のは『踝』の位置です。

つま先の位置では、股関節や膝関節が伸び始めてしまいます。

『軸足の踝の位置』まで移動足と軸足を縮め、そこから一気に軸足を伸ばすことで、床からの反作用を十分に得る

ことができます。

下半身の使い方では、どこまで縮め、どこから伸ばしていくか、タイミングも大切です。

まとめ

前屈立ちで、軸足の踵が浮かないための方法とは

まとめ

  • まず最初に『軸足の股関節から曲がる』イメージ。
  • 重心を前に移すにつれて、軸足の『踝(くるぶし)』に真上から力を掛ける
  • 『軸足の踝の位置』まで移動足と軸足を縮め、そこから一気に軸足を伸ばすことで、床からの反作用を十分に得る

 

今回の3つの記事では、あくまで基本的な動作に対しての原因や使い方を説明しました。

足首の固さをバネにしたり、あえて軸足へ力を掛ける位置を変えることで、新たな力を発揮できることもある。

間合いによっても軸足への使い方は変わってきます。

実際に相手に対峙して自由に動くときは、ほとんど踵は浮きます。

大切なことは、前屈立ちで培った軸足の力を、自由に動くときも使えるようにすること。

最初からつま先だけで動くだけでは、股関節や軸足全体の強い力は得られないから、基本動作で稽古をするのです。

道場や人によって使い方は違いますので、合う合わないもあります。

もちろん、完璧な技はないと私は考えています。

必ずこの使い方でなければならないということではなく、私の研究の成果を参考に、まず試してみることで成長への第一歩につなげてください。

軸足が棒になるまで試してみて、はじめて気づくことがあるかもしれません(笑)。

空手道は、学ぶことや面白いことでいっぱいである!

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