こんな方におすすめ
- 前屈立ちの後ろ足の押し出す力が、逆突きに伝わらない
- 逆突きのために前屈立ちで腰を回転させると、腰が斜めになってしまう
中段突きを突くときに、両足を揃えた自然体立ちだとできるのに…。
前屈立ちで、後ろ脚で力いっぱい押し出しているのに、下半身からの力が逆突きに伝わらない…。
前屈立ちで強く突けるはずが、逆に弱くなっている感じがする…。
それは『下半身の力の方向』と、『突きの方向』がバラバラになっているのかも。
前屈立ちの後ろ足の押し出しによる『陥りやすい点』や『力の方向』を理解することで、効率的に目標へ力を伝えられるようになりましょう。
目次
下半身と突きの『力の方向』
後ろ足の押し出しによる『陥りやすい点』
例えば左前屈立ち(左足前)。
前屈立ちの足の位置は腰を中心に、左足は斜め左前、右足は斜め右後ろに位置しています。
後ろ足(右足)に溜めた力をただ足を伸ばしただけでは、力の方向は右足から腰へ力が伝わり、左斜め前へ伝わります。
一生懸命に踏ん張ってもただ足を伸ばしているだけでは、正面にある目標と違う方向へ後ろ足の力が向かってしまいます。
陥りやすい点①
目標へ向かう突きの方向と、後ろ足の押し出す方向がズレている
もしくは、後ろ足(右足)から腰へ左斜め前へ力が伝わることにより、腰が左横へズレてしまい、体の軸を斜めに倒してしまっていることもあります。
陥りやすい点②
腰が横にズレることにより、体の回転軸が傾いてしまう
力の方向を目標へ向ける
後ろ足(右足)の押し出す「力の方向」を調整する。
後ろ足の押し出しで発生させた力を、右後ろから腰へ斜めに伝えるのではなく、目標である正面に伝えるように。
- 後ろ足(右足)を押し出すことで、右腰を正面にある目標へ向かって押し出す。
- 突きの力の方向と、後ろ足の力の方向を揃えて目標へ伝える。
右腰が目標へ押し出されることで、身体の軸が床と垂直に回転させることができ、身体の軸を垂直に保つこともできます。
それだけでは足りない
色帯のうちはそれでもいいかもしれません。
しかし、考え方の原則として、空手の技は全身の力を一つに集約させることが大切。
右足と右手の力だけでは、全身の力を集約しきれていません。
全身の力を集約するには
空手の技の原動力は下半身の力。
後ろ足だけではなく、前足の力も集約させるように。
ココがポイント
・後ろ足の力の方向を目標へ向ける
・前足の力の方向も目標へ向ける
・両足の力の方向の頂点に目標をおき、その頂点を突く
・イメージとしては、底辺の広い三角形で横から鈍角に力を伝えるのではなく、底辺の狭い目標に対し鋭角な三角形の頂点に両足の力の方向を集約させるイメージ。
あとがき
言葉では伝えられることもありますが、言葉では伝えられないこともあり、実体験でしか得られないことがたくさんあります。
最初は後ろ足で腰を押し出すことを何度も何度も練習し、腰を強く押し出すことを学ぶ。
次に押し出す力を集約し、発生させた力を効率的に目標へ伝えることを学ぶ。
全身で発生させた力を、目標へ全て伝えることが大切であり、伝えられるように何度も試すことが大切です。
その『ひと突き』に懸ける練習が、少しづつではあるけれど自分を成長させてくれます。
空手道は学ぶことや面白いことでいっぱいである。
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