押忍!ブラクロです。
皆さん、楽しく練習に汗を流していますか?
もしかしたら、練習の成果があまり感じられず、モチベーションが下がっていませんか?
と思っている人にこれだけは伝えたいことがあります!
- 上手くいかないこと
- ダメですね
練習で上手くいかないことは誰にでもあること。人それぞれ上手い下手はあるもの。
しかし、「上手くいかないこと」と「ダメ」であることは全く違います!
- 「ダメですね」とは、個人的な勝手な思い込み
- 「上手くいかないこと」とは、これから練習をして上手くなるためへの行動へのヒント
この記事では、「上手くいかないこと」は練習をするうえでとても大切なことだということを説明していきます。
この記事を最後まで読み終わったときに、「上手くいかないこと」の捉え方のベクトルが少しでも上向きになっていてくれれば幸いです。
最後までお付き合いください。
目次
「上手くいかないこと」とは
練習で上手くいかないこととは、
「理想としているイメージ」と「実際に自分でやってみたとき」の差。
実際に自分で行動したからこそ、この理想と現実との差が生まれます。
「上手くいかないこと」
- 頭の中で思い描くだけでは得られない大切な経験であり、他人からは教えきれないもの
- 思い描いた理想に近づくために行動したからこそ、「上手くいかない」という結果があり、理想と結果の差を埋めるための貴重なデータ
- 長い時間軸のなかで、今という時点では「上手くできていなかった」というひとつの結果
上手くできなかったという結果をどう捉えるか、そしてどう扱っていくかが大切。
「ダメ」だと思うことで、行動をしなくていいように諦める理由を作っている。
「ダメですね」と諦めれば、それ以上考える必要もなくなり、行動しなくてもよくなりますから。
少し厳しい表現ですが、ダメだと自分の都合のいい解釈をつけることで現実から目を背けている。
上手くなるために練習しているはずなのに、上手くいかないということから目を背けることで、学びの機会を自らの選択で失っているのです。
大切な5つのこと
「上手くいかないこと」は予想を超えて起こるものだからこそ、乗り越えていく課題になる
「上手くいかないこと」は、頭の中で考えただけでは予想できなかったことを教えてくれます。
例えばこんな経験
- 一生懸命に練習をして昇段審査や大会に望んだけれど、緊張をしてうまく体が動かなかったり、実力を発揮できなかった…
- 突きや蹴りなどの攻撃技をたくさん練習したのに、試合では相手に技が届かなかった…
普段の練習では上手くいっていたのに、「実際には上手くいかなかった」という経験をした人は少なくないと思います。
「こうやれば上手くいくだろう」と一生懸命に練習をしてきたけど、実際には「上手くいかない」という結果が生まれる。
取り組む前から何が足りないのか全てのことを予想することはとても難しく、未来に起こる全てを予想することはできません。
上手くいかないという結果が、一生懸命に練習をしてきたことに対して「何かが足りない」と教えてくれている。
その「何かが足りない」ということこそが、一生懸命に取り組んだ人にしか得られない貴重な経験であり、これからの練習で乗り越えていく課題なのです。
「上手くいかないこと」は行動のためのヒント
「完璧な方法は存在しない」というのがブラクロ流の持論です。
なぜなら、完璧な方法があるのならば誰もが身につけることができるかもしれませんが、完璧という「それ以上の成長はない限界のライン」を作ってしまうからです。
不完全だからこそ高めていくことができるのです。
過去の自分よりも上手くなったということをモチベーションにしつつも、さらに高めたいと練習に励む。
何が自分に足りないのか「上手くいかないこと」に気づくために自らが行動をする。
完璧ではなく、「より最善」を求め、行動をしていくことが成長していくことができる。
これから行動していくためのヒントとして「上手くいかないこと」があるのです。
「上手くいかないこと」には、2種類ある
上手くいかないことには、
- どうすればいいか方法が分かっているもの
- 何が上手くいっていないかが分からないもの
の2種類があります。
例えば、
- 筋力が足りない
- 柔軟性がない
- 練習量が少ない
これらは、どうすればいいか方法が分かっているものであり、何度も練習を繰り返していくことで向上させていくことができます。
そして、何が上手くいっていないかが分からないものは、
- 上手くいかないことを意図的に何度も繰り返し行い、何が足りないかを導き出す
- 上手くいかないことに対して様々な角度や手法でアプローチをかけて、理想との差を導き出す
練習のひとつの段階として、まず自分に何が足りないのかを知ること。
「何が上手くいかないのか」を導き出すことも、練習のひとつなのです。
空手は様々な状況や環境で「上手くいかないこと」を経験できる
- 基本稽古 → 基本的な技の習得や一つひとつの技を高める
- 組手稽古 → 相対する相手と技を掛け合う
- 型稽古 → 複雑な動作や技を表現する
- 試合や審査 → 普段と違う環境や、知らない相手と競い合う
空手を練習する様々な状況や環境で、自らを高めるために「上手くいかないこと」を経験することができます。
そして、一人で練習もできますし、道場で仲間と練習をすることができます。
先生や指導者に相談することで、上手くいかないことの中から、上達へのヒントを得ることもできます。
自らの意思で、学びを得るための「選択」ができるのです。
「上手くいかないこと」を探す道
空手を含め、全ての技術に限界はありません。
常に高めていくことができるものです。
逆説的に言えば、歩みを止めた時点で成長はその時点で止まってしまう。
自分には何が足りないのかを知るために練習し、「上手くいかないこと」を導き出す。
自己満足に浸り続けるのではなく、何度も練習を重ねより高みを目指す。
ある意味厳しい道かもしれません。
しかし、常に高みを目指し地道に練習を重ねる力こそが、自らを成長させ続けることができるのです。
あとがき
大切な5つのこと
- 一生懸命に練習をしてきたことに対して「何かが足りない」と教えてくれている
- これから行動していくためのヒントとして「上手くいかないこと」がある
- 「何が上手くいかないか」を導き出すことも、練習のひとつ
- 空手を練習する様々な状況や環境で、自らを高めるために「上手くいかないこと」を経験することができる
- 常に高みを目指し地道に練習を重ねる力こそが、自らを成長させ続けることができる
その行動に結果が必ずついてくるとは限りません。
その行動にいつ結果が出るのかは分かりません。
でも、その結果を手にしたいからこそ行動をする。
そして、その結果を手にしたとき、初めて本当の価値は「行動したこと」だと気づくことができる。
その「気付き」は誰にでも得ることはできない、行動した人にしか得られない価値なのです。
空手道には、まだまだ「学ぶこと」や「楽しいこと」がたくさんある!